取り組みの背景
寄附市民参画制度では、市民から提案のあった事業を市民目線で審査して、採択された事業を掲げて寄附を募集し、その寄附金を活用しています。本事業は、公式キャラクターが持つ魅力を地方創生に活用するために提案を受け事業化されたものです。
坂井市は市全般の情報を発信する公式キャラクターが不在となっており、キャラの生み出す郷土愛の醸成や地域外ファンの獲得から一歩引いてきた状況です。ご当地キャラクターは一時的なブームと思われがちですが、実際には長く応援してくれるファンが多く、市の魅力を発信する大きな力になり得ます。
キャラクターの活躍を通じて、市政への関心や愛着を高めてもらい、市をもっと好きになってもらうと同時に、市外のファンを増やして、関係人口や交流人口の拡大にもつなげたいと考えています。
取り組みの成果・反響
坂井市公式キャラクター「坂井ほや丸」は、地元のキャラが好きな人が集まりワーショップを重ね誕生しました。ブランドメッセージ「らしさ、かがやく。」の「らしさ」を探しているポメラニアンの探偵犬。東尋坊の帽子をかぶり、「ほやほや」「ひって」など福井弁が口癖です。移住者からは、「SNSで一目惚れ。ほや丸を通して坂井市の魅力を知りしました」など、キャラのパワーを感じています。
人気キャラクターを決定する「ゆるキャラグランプリ」では、初登場にして全国3位、自治体公式キャラでは堂々の1位を記録しました。
SNSの総フォロワーは誕生から1年わずかで18,000名を超えており、SNSで地域のイベントや特産品をPRすることにより、イベントの集客や特産品の売り上げに貢献しております。例えば、地場産品である越前織関連のグッズは、500点が瞬く間に完売するなどの人気ぶりです。
未来への想い・伝えたいこと
私たちのまちに公式キャラクターが誕生しました。このキャラクターには、地域の魅力や温かさを親しみやすく伝え、世代を超えて愛される存在になってほしいという想いを込めています。子どもたちには「ふるさとを誇れる気持ち」を、大人には「未来をつなぐ力」を思い起こさせる存在となり、訪れる人々には「また来たい」と感じてもらえるきっかけになることを願っています。キャラクターと共に歩むことで、地域の魅力を発信し、未来へ受け継がれる誇れるまちを築いていきます。