取り組みの背景
行くことができていない地域へ出向き「買い物への利便性を向上」させたい。
本市は中山間地域が多く、交通の便も限られていることから、高齢者をはじめとする方々が、日々の買い物に苦慮されていました。そこで市内のスーパー事業者が「市民提案型連携協働事業」を活用し、補助金で移動販売車を導入することになりました。例えば、公民館で行われているサロン終わりに利用したり、地域の祭りやイベントなどで買い物したりできると、この移動販売車の認知度の向上にもつながります。また、この移動販売で地域の拠点施設や地域の方々が利用する場所に無人の店舗を設置して、紙類や洗剤などの日用雑貨品を購入できる店舗を設置することにより、市として買い物難民の課題解決にもつながるため、この取り組みを支援することになりました。
取り組みの成果・反響
笑顔があふれる「人が集う場を創出」することができた。
移動販売は、事前に何度か試走並びに体験会などを行い、各地域で拠点を決めて、移動販売を実施しています。移動販売地域には、スケジュールと訪問予定場所をチラシでお知らせして、移動販売の公式LINEページを作成し、休業や急な連絡にも活用しています。特に地域の祭りでは、キッチンカーと一緒に、飲み物やお菓子、弁当などを販売し、昼食時にはレジに列が並びました。祭りによっては、事前に主催者と相談して、出演者やスタッフのお弁当とお茶の配達にも活用されました。無人店舗については、事前に由布市役所内で2ヵ月間実証実験を行い、令和6年10月30日に庄内町の大津留交流センターにオープンしました。地元の新聞にも掲載されて、多くの地域の皆さんが買い物に利用しています。
未来への想い・伝えたいこと
これからも素晴らしい「市民からの提案を応援」していきたい。
本事業を活用した取り組みにより、これからは、買い物の楽しさを提供し、地域コミュニティの憩いの場としても期待ができます。今後は、収支などの課題により、継続性など乗り越えなければならないハードルはあると思いますが、買い物支援の大きな方策として、購買者の様々なデータを集約及び分析して、ICT等も含めて活用することができればと考えています。
由布市のまちづくりの基本理念は、「連携」と「協働」・「創造」と「循環」を掲げています。まさに「市民提案型連携協働事業」は、この基本理念をカタチにした事業だと考えています。今後、様々な提案をいただくと思いますが、今回ご紹介した買い物支援策をはじめ、様々な行政課題や市民の皆さんが困っている課題を解決できるような素晴らしい提案を、由布市はこれからも応援していきたいと思いますし、一緒に頑張りたいと思います。