取り組みの背景
三戸町のシンボルであり、町民の憩いの場でもある「国史跡三戸城跡城山公園」は、青森県南随一の桜の名所として、春には町内外から多くの花見客が訪れてきます。園内にはソメイヨシノをはじめとして、シダレザクラやヤエザクラ、黄色い花を咲かせるギョイコウなど、多種多様な桜を楽しむことができます。しかし、近年、樹齢の高まりによる衰えに加え、野鳥による花芽の食害が重なり、特にソメイヨシノは花数が極端に少なくなりました。町の宝である「城山の桜」を守り、次世代へとつなぐためにも、早急な対策が必要とされていました。
取り組みの成果・反響
桜の木の樹勢を回復させるための施肥や、花芽を守るための防護対策を行った結果、今年は公園内の桜が見事に咲き誇りました。近年でも記憶にないぐらいの咲きぶりに、町民からは「今年の城山の桜はすごいね、きれいだね」との声も寄せられました。遠方からも多くの方々に訪れていただき、桜の名所城山公園を堪能していただくことができました。
春の城山に花が咲き、人が集い、町全体に活気が広がる光景は、地域の誇りであることを再確認させるものとなりました。
未来への想い・伝えたいこと
国史跡三戸城跡城山公園は、三戸町にとってはかけがえのない「町の宝」です。長い年月を町民とともに歩み、多くの人々に愛されてきた「城山の桜」は春になると公園全体を彩り、町に大きなにぎわいをもたらしてきました。その姿は、町民にとっての誇りであると同時に、遠方から訪れる方々にとっても忘れられない思い出となっていたはずです。
自慢の「城山の桜」を守り、次世代へと引き継いでいくことは、私たちの大きな使命だと考え、町民はもちろん、訪れる皆さまにも毎年満開の下で素敵な時間を過ごしていただけるよう取り組んでいきます。