取り組みの背景
江戸時代の歌舞伎様式を伝える木造の嘉穂劇場は、90年以上もの間、民間劇場主の手で運営が続けられていました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響による経営難から2021年に休館となり、飯塚市に贈与されました。長い間現役で運営を続けてきた同劇場は老朽化が進み、再開に当たっては耐震補強をはじめ安全対策の取り組みが必要な状況となっています。
嘉穂劇場は劇場としてだけでなく、当時の趣が残った現存する最大規模の芝居小屋ということもあり、国内外を問わず多くの観光客が見学に訪れる観光資源としての役割も担い、まちに大きな賑わいをもたらしていました。そんな嘉穂劇場の再開を望む声は多く、再びまちに賑わいを取り戻すため、早期の再開を目指しています。
取り組みの成果・反響
嘉穂劇場の再開に向け、最優先で取り組むべき施設の安全対策、老朽化対策として耐震調査等を実施しました。また、公共施設として必要な施設・設備等の改修方針と、劇場の効果的・効率的な管理運営方針を示した施設改修・管理運営計画を策定しました。いただいた寄附金を活用し、歩みを進めた結果、現在では2026年秋に見学できる施設として再開の目途も立ち、このことはメディアにも取り上げられ、本格的な再開へ向け大きな一歩を踏み出すことができました。
未来への想い・伝えたいこと
多くの方が訪れていた嘉穂劇場の休館により、かつてのまちの賑わいは失われていきました。そんな中、ふるさと納税を通じ、たくさんのご支援をいただいたおかげで、嘉穂劇場復興への道のりが開け、まちの活性化へ向けた大きな足掛かりを作ることができました。
ご寄附をいただいた方をはじめ、嘉穂劇場の再開を待ち望んでいる多くの方々の想いを胸に、引き続き復興への取り組みを進めて参ります。嘉穂劇場が再開したあかつきには、同劇場を核として、まちに賑わいを取り戻します!