取り組みの背景
細野高原は、伊豆の東海岸に広がる「海と伊豆諸島を一望できる大草原」として観光客に親しまれる名所となっています。かつては、江戸時代から続くススキの茅場として、屋根材や家畜の飼料に利用され、人々の暮らしと密接に結びつきながら守られていました。
しかし現代では、茅の利用機会の減少や、維持管理の中心である山焼き作業も担い手の高齢化などで、草原の存続が危ぶまれ、貴重な自然景観や歴史的文化が失われてしまう懸念がありました。
こうした課題を解決するため、ふるさと納税の寄付を活用し、観光資源としての活用と持続的な維持管理に取り組んでいます。
取り組みの成果・反響
具体的には、細野高原では春には「山菜狩り体験」、秋には「すすき観賞会イベント」や、迫力ある「山焼き見学ツアー」を実施し、町外の方々に細野高原の魅力と価値を知っていただく機会を創出しています。また、管理作業の効率化のための作業道整備にも寄付を充て、次世代への引き継ぎや労力軽減を進めています。
を実施し、多くの来訪者に「海を臨む絶景の草原」として細野高原を知っていただく機会が広がりました。
さらに、山焼きの見学ツアーや作業道の整備などにも活用し、貴重な草原景観を未来へつなぐための基盤づくりが進んでいます。
未来への想い・伝えたいこと
稲取細野高原を未来へ継承するには、毎年の山焼きや管理に多大な人手と費用が必要ですが、私たちは、すすきの時期以外にも四季を通じて楽しめる観光資源としての活用や、茅の再利用方法、子どもたちへの自然を学べる環境教育などにご寄付を通して取り組んでいきたいと思います。
そして東伊豆町に興味を持っていただいた方に、細野高原の光景を残していけるよう、「人が守り、人と共にある草原」として次世代へつなげていきたいと考えています。