取り組みの背景
飯塚市は少子高齢化が進む中、身体面の健康だけでなく、市民が生きがいを感じ、安心して豊かな暮らしを送れることを「健幸」として「まちづくり」の中核に位置付け、市民誰もが健康で心豊かに暮らすことのできる健幸都市の実現を目指してきました。
市民の健康意識の向上を図り、健康無関心層へのアプローチ施策として、令和2年度から大阪府高石市、奈良県田原本町、鳥取県湯梨浜町と当市の4市町の連携で、ICTを活用し、健幸ポイント事業を含むヘルスケアプロジェクトを開始いたしました。
取り組みの成果・反響
健幸ポイントの取り組みは令和6年度末時点で5,236人と多くの方が参加する大きな事業に育ちました。
活動量計を活用した取り組みは、高齢者の参加ハードルを下げるとともに、同じ活動量計をぶら下げて歩くことによる参加者同士の仲間意識の醸成や、口コミによる新規参加者への勧誘に効果もあると考えます。(活動量計による参加者は全体の約85%。)
地元企業との協働としましては、市内のショッピングモールや薬局に体組成計の設置をご協力いただいております。また、事業所単位での健幸ポイントへの参加を呼び掛けており、健康経営の一助となるよう努めております。
参加者の健康意識の向上により、医療費や介護給付費の抑制に好影響がでております。
未来への想い・伝えたいこと
参加者の運動習慣の獲得や健康意識の向上を目指す健幸ポイントは令和2年度の開始から6年目を迎え、多くの方に参加いただく一方で経費が拡大する一面もあります。今後もこの取り組みを継続していくために、参加後一定期間を経過した方については運動習慣が獲得できたものとして、商品券への交換の対象外とするなどの見直しを行っております。一方で、交換の対象外となった方についても溜まったポイントに応じて抽選口数が増える抽選方式を導入し、歩くことへのモチベーションの維持を図ります。
今後も、「誰でも」「気軽に」「楽しめる」をテーマにこの事業を続け、「健幸都市いいづか」の実現に向け、一層取り組んでまいります。