取り組みの背景
奈良市は、4世紀後半に築造された日本最大の円墳・富雄丸山古墳から出土した東アジア最大の蛇行剣、類例のない鼉龍文盾形銅鏡(だりゅうもんたてがたどうきょう)、平城京跡や寺院跡から出土した貴重な文化財を多数所有しております。
しかし、現在の奈良市埋蔵文化財調査センターは、開設から40年以上が経過しており、建物の老朽化が進んでおり、収蔵・展示スペース不足に加え、重要文化財等を展示公開するための条件を満たしていません。
それらの文化財を適切に保存、調査研究、展示、公開する施設を建設したいということから、ふるさと納税にて寄附を募ることとなりました。
取り組みの成果・反響
現状においては、建設費用を募っている段階ではありますが、使途創設当初から文化財愛好者だけでなく、地域住民の「奈良市の文化財を守りたい」「奈良市の魅力を後世に伝えたい」などの声を多く見られるようになりました。
また、使途を創設したことにより、各団体から注目をいただけるようになり、現在においては蛇行剣、類例のない鼉龍文盾形銅鏡(だりゅうもんたてがたどうきょう)に関した新規返礼品の開発を試みることもできています。
未来への想い・伝えたいこと
日本最大の円墳・富雄丸山古墳から、1000年以上の時を経て現れたアジア最大の蛇行剣、類例のない鼉龍文盾形銅鏡(だりゅうもんたてがたどうきょう)を含めた「謎の四世紀」の希少な文化財を、1000年先の未来へと守っていくために取り組んでいます。
また、文化財を守るだけでなく、伝える人材を育成するための事業にも活かし、古都、奈良として現在まで守られてきた魅力を未来へと繋いでいく、道筋を確かなものへしていきます。