取り組みの背景
奈良市では、犬猫の殺処分数が高い状況が続いていました。この課題を解決するため、市民や民間事業者、動物愛護団体等と連携し、殺処分ゼロを目指す取り組みを開始しました。
奈良市では、「犬猫の殺処分ゼロ」を目指し、保護犬・保護猫の引取数減少や新たな飼い主への譲渡機会の拡大に向けた様々な取組を推進しています。ふるさと納税の使途「犬猫殺処分ZEROプロジェクト」への寄附金は、令和6年度に過去最多の39,861,700円を集め、これらの活動資金として活用しています。これにより、譲渡活動の充実や飼い主のいない猫の不妊去勢手術の支援など、多角的な取り組みが可能となり、殺処分ゼロの達成に寄与しています。
取り組みの成果・反響
令和6年度も、自然死・安楽死を除く殺処分数がゼロとなり、令和元年度から6年連続での達成を実現しました。また、ふるさと納税を通じて集まった寄附金は、譲渡活動や飼い主がいない猫の繁殖によって周辺環境の悪化や、不幸な命を産みだすことを防ぐため、不妊去勢手術を行い一代限りの命として見守っていくTNR(Trap、Neuter、Return)活動の支援など、多様な活動資金として活用し、地域全体での動物愛護意識の向上にもつながっています。
未来への想い・伝えたいこと
今後も市民、民間事業者、動物愛護団体などの協力を得ながら、殺処分ゼロの継続を目指して取り組んでまいります。さらに、ふるさと納税を通じて得た寄附金を活用し、収容した犬猫の飼養の充実や譲渡の推進など、多角的な取り組みを推進し、更なる動物愛護行政の充実を図りたいと考えています。
一代限りの命として見守っていくTNR(Trap、Neuter、Return)活動支援ボランティアを充実させ、一匹でも多くの子たちを救っていきます。