取り組みの背景
近年、全国的に少子高齢化や人口減少などの社会状況の変化の中で、かつてこの地が舞台となった万葉集の精神にもならい、全世代が居場所と出番を持てる本市ならではの心温まるまちづくりを推進してきました。特に、子どもまんなかの施策展開は、本市市政積年のもしくは社会先進的な課題の一つとして、特に力点を置き、取り組むべき最重点事項としており、子どもを令和の都だざいふの宝としてまんなかに位置付け、絶対的にその命を守り、すくすくのびのびと成長できるよう様々な事業に取り組んでいます。太宰府市は福岡市のベッドタウンであり、学生が多く集う市でもあります。令和の都だざいふとして歴史や文化に重きを置きつつも、魅力づくりをあわせて行うことで居住意欲度も上昇中であり、子育て世代のさらなる自然増や社会増も期待できます。
取り組みの成果・反響
こども家庭庁発足に関連していち早く児童福祉に関する機能と母子保健に関する機能を統合した「こども家庭センター」を開設し、産後ケア事業の拡充や様々なニーズに即して必要な支援につなぐ伴走型相談支援の充実、産前産後期間における出産育児関連用品の購入及び子育て支援サービスの利用負担軽減を図る妊婦支援給付金の支給など、妊娠期から出産・子育て期にわたる切れ目のない支援を実施しています。
また、これまでのまちづくりの取り組みの成果として悲願であった全員喫食による中学校完全給食が実現しました。最近では、子どもの居場所づくり事業として不登校の子どもや、家庭や学校生活に困難を抱える学齢期以降の子どもたちの安心安全な居場所づくりを行うとともに、進路等の相談支援や食事の提供など地域全体で子どもを育てる社会の実現にも取り組んでいます。このように全ての妊産婦・子育て世帯・子どもに対する包括的な支援の充実を図っています。
未来への想い・伝えたいこと
本市において、更なる居場所や出番づくりなど子どもまんなかの施策展開を推進していきます。このことにより出生数や子育て世代の増加を促し、本市の自立持続可能性をさらに高め、日本一住みやすく世界一元気な都を目指します。さらには、古より我が国の政治行政、外交防衛、文化交易の要衝であり大陸への窓口であった「令和の都だざいふ」として、日本の牽引役となる素養と責任を有していることから、今後さらに多様に変化するニーズや社会問題、深刻化する人口減少、少子高齢化などに対応するため、これまでの取組を継承しつつ、令和の都だざいふらしさの視点を取り入れながら、地方創生だざいふモデルを創出し、「課題解決先進都市だざいふ」を長期的なビジョンとして目指していきます。
そして、次代を担う子どもたちに「信頼関係の好循環」が確かにつながっていくことを目指します。