取り組みの背景
木曽岬町(きそさき)は、現在外国人住民の比率が約14%(住民の約10人に1人)と、三重県内で1番外国人比率が高い国際色豊かなまちです。
急速にグローバル化が進む中、町民からは「文化や習慣の違いに不安がある」という声が寄せられる一方、外国人住民からは「もっと地域の人と交流したい」「日本のことを知りたい、学びたい」という声が上がっていました。木曽岬町では、今年6月から日本語の読み書きから学べる日本語教室を実施しています。言葉の壁を越えて誰もが笑顔で暮らせるまちになるよう、親子で読める「多文化共生」をテーマにした絵本づくりを始めました。まちの資源である2本のメタセコイアの木と鳥たちの物語を通じて、こどもたちが多文化共生や共存の大切さを学ぶことができる内容になっています。
取り組みの成果・反響
絵本に登場する主人公の名前を町民の皆様からも募集し、すでに「どんな絵本になるのか楽しみ」と期待の声が寄せられています。町内のこども達へ無償配布する予定です。
■絵本作家「はっとりひろき」さんコメント
『ある方から、こんな言葉をいただきました。「一歩踏み込めば、その人となりがわかる」
その言葉がずっと僕の心に残っています。ちょっとだけ勇気を出して自ら相手を知ろうという事が、もしかしたら大切なのかもしれません。この絵本には、そんな思いや願いを込めて制作しています。』
その他にも、町内のこども園におけるおむつの無償化や、登降園管理・出欠状況を把握できるシステムの導入などにも活用しています。こども園の園長先生からも「システムで出欠状況が把握できる安心感があり、電話の回数も減ってより効率的になった」との声をいただいており、こども園における子育て・保育環境の充実が着実に前進しています。
未来への想い・伝えたいこと
木曽岬町は、誰もが笑顔で暮らせるまちを目指しています。絵本を通じて、言葉や文化の垣根を越えてお互いに笑顔で手を差し伸べ合える、そんな優しいつながりが町中に広がってほしいと願っています。外国にルーツを持つ方々が日本の文化や習慣を知っていただく、きちんと伝わるように今後も日本語教室の運営をしていきます。手厚い子育て支援もあわせながら、言葉の壁を越えて手を取り合える温かいまち・木曽岬町を、住民の皆様やこどもたちと一緒にこれからもつくってまいります。