取り組みの背景
大石田町は雪国・山形県の中でも、特に積雪の多い地域で、年間の累計降雪量は1,000センチを超え、積雪は平地でも2メートルほどになる特別豪雪地帯です。町民が快適・安全に暮らすためには、除雪や雪かき支援が欠かせません。地域住民の協力のもと、きめ細やかな除雪により交通を確保し、子どもたちが安心して通学できる環境を維持してきましたが、高齢化の進展により、除雪体制はさらにきめ細やかな対応が求められています。
取り組みの成果・反響
大石田町では冬期間、ロータリー除雪車や除雪ドーザが午前3時から出動し、午前6時30分までに町内の道路の1車線を確保します。こうしたきめ細かな除雪体制を維持するため、ふるさと納税により全国の皆さんに応援をいただき、除雪機械の購入などに活用しています。このほかに、自宅周辺の雪を流すための流雪溝の整備、家庭用の除雪機械の購入補助、ハンドガイド式の除雪機械を用いた有償除雪ボランティアへの支援などに活用しています。
未来への想い・伝えたいこと
大石田町にとって、雪は恵みの源でもあります。冬の大雪は豊かな水源となり、農業や独特の食文化を支えてきました。雪がしんしんと降り積もる冬の静けさ、雪解けとともに訪れる春の喜び…雪があるからこそ生まれた文化や風景は大石田町の重要なアイデンティティです。一方で、少子高齢化が進展する中で、これからも雪国大石田で住民が生き生きと暮らしていくためには、除雪体制の維持が欠かせません。雪国の暮らしを守り続けていくために、ハード・ソフト両面の取り組みを続けていきます。