
大石田町は山形県のほぼ中央に位置し、面積約80平方キロメートル、人口は約6,000人の町です。 町の中央を南北に最上川が流れ、最上川三難所(碁点・三河瀬・隼)の下流にある大石田は、陸路と水路の接点という地の利から、町の中心部はかつて「大石田河岸かし」とよばれ、最上川舟運最大の舟着場として栄えました。 最上川沿いには、舟運文化を偲ばせる白い塀を描いた特殊堤防が作られているほか、旧家には蔵や江戸時代から伝わるお雛様などが残り、今も当時の名残をとどめています。 水と緑の豊かな景観に恵まれた大石田には、元禄年間に松尾芭蕉が訪れ、その足跡を追って正岡子規や齋藤茂吉などの文人が、また、金山平三や小松均ら多くの画家が足を運んでいます。 平地でも2メートルほどにもなる冬の積雪がもたらす豊かな水と、夏の昼夜の大きな寒暖差を生かした米、すいか、そばの生産が盛んです。 中でも、玄そばの生産量は県内トップクラス。寒暖差によってデンプンの蓄積が多くなり、豊かな風味を生むといわれています。 明治時代に、町内の来迎寺地区に伝来した「来迎寺在来」や、山あいの次年子地区で作られる地そばなど、個性的で風味豊かなそばを、絶えることなく栽培し守り継いでいます。 町内には十数軒の手打ちそば屋が軒を連ね、休日には県内外から多くの方が、大石田ならではのそばを求めて足を運びます。平成13年には環境省かおり風景100選に「大石田町そばの里」が選ばれています。
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