取り組みの背景
嬬恋村は、夏と冬で大きく変わる生活環境や就労状況の影響から、年間で体重が3kg以上増減する人が35.8%、さらに運動習慣のない人が70%以上と、生活習慣に起因する健康面に大きな課題を抱えています。加えて、集落の分散により地域コミュニティやスポーツ活動の縮小も進み、住民が気軽に体を動かす機会が限られているのが現状です。そこで現在、ふるさと納税を活用し、イベントや習慣づくりフィットネスプログラム、子ども向け水泳・運動教室など、子どもから高齢者が参加できる健康増進事業を展開しています。世代を超えて集い、楽しく体を動かしながら健康づくりを進められる環境を広げ、健康をきっかけに人と人のご縁をつなぎ、誰もが元気に暮らせる村を目指しています。
取り組みの成果・反響
嬬恋村では、日々のフィットネスプログラム10種類を週間で20クラス実施し、幅広い世代が自分に合った運動を選べる環境を整えています。その結果、参加者が声を掛け合い、仲間を誘って参加するなど交流の輪も広がり、令和6年度の延べ参加人数は10,298人に達しました。実際に「体重が減り、ベスト体重を維持しながら筋力もアップ」・「生活しやすくなった」・「自信がついた」と話す方や、「健康診断の数値が改善した」と結果をコピーしてインストラクターに報告する方もおられます。生活のしやすさや食事への意識向上といった変化も見られ、運動をきっかけに健康習慣が根付きつつあります。プログラムは単なる運動にとどまらず、地域に活気とつながりをもたらす取り組みとなっています。
未来への想い・伝えたいこと
人と人が出会い、励まし合いながら元気に暮らせる「運動をきっかけに、人と人がつながる村」を築いていくことが目標です。今後はプログラムのさらなる拡充に加え、健康に関する講座や相談なども取り入れ、運動・食・生活習慣を一体的に支える仕組みを進めてまいります。
こうした挑戦は、ふるさと納税を通じて村とご縁をいただいた皆さまのお力添えがあってこそ実現しているものです。村民の健康を守り、未来へ元気をつないでいくこの取り組みを、今後とも温かく見守り、応援いただけますと幸いです。