取り組みの背景
嬬恋村は、スピードスケートが地域に深く根付いている「スケート王国」です。これまで冬季オリンピックに本村出身の選手6名を輩出し、現在の副村長・黒岩彰もその一人です。かつては、学校の校庭や田んぼに学校や保護者が協力して氷を張り、子どもたちは体育の授業だけでなく、放課後や日常の中でもスピードスケートに親しんできました。氷上で体を動かすことが、地域の日常の一部だったのです。一方、競技としてスピードスケートを続け、さらに世界を目指すためには、用具や活動、遠征などの費用が必要となります。これまで地域で育まれてきたスケート文化を絶やすことなく、家庭の負担に左右されず、子どもたちが身近にスケートに親しみ、夢に向かって挑戦できる環境を守るため、支援に取り組んでいます。
取り組みの成果・反響
ふるさと納税を活用して子どもたちのスケート活動を支援することで、すべての子どもたちがスピードスケートに親しみ、継続して活動できる環境づくりにつながっています。嬬恋村には、公立高校として全国で唯一スケートリンクを有する群馬県立嬬恋高等学校があり、子どもたちはそのリンクを体育の授業などで利用できます。身近な環境でスケートに触れることをきっかけに、競技に興味を持ち、練習や大会への挑戦を通じて、自分の可能性を広げています。また、仲間と励まし合い、目標に向かって努力する経験は、競技力だけでなく、子どもたちの成長にもつながります。さらに、スケートは親子のコミュニケーションを生むきっかけにもなっています。自分が子どもの頃に受けたスケートの授業を、今度は親として自分の子どもに。親から子へ経験が受け継がれ、「スケートが身近にある」という嬬恋村の文化が世代を超えて続いています。
未来への想い・伝えたいこと
嬬恋村にとってスピードスケートは、単なるスポーツではなく、世代を超えて受け継がれてきた地域の大切な文化です。かつて子どもだった親世代も、体育の授業や部活動でスピードスケートを学び、今度は親となって、自分の子どもたちの挑戦を支えています。「自分もやった。今度は子どもへ」――そんな親子のつながりが、嬬恋村のスケート文化を未来へつないでいます。かつてこの村からオリンピアンが生まれたように、これからもオリンピックを目指す子どもたちが夢を描き、自分の可能性に挑戦できる環境を残していきたい。全国の皆さまからいただいたふるさと納税を子どもたちの未来につなげ、「体育の授業でスピードスケートをするのが当たり前」という環境から、世界を目指す子どもたちを育み、嬬恋村ならではの氷上の文化を次の世代へ受け継いでいきます。